ケーキといえば、ヨーロッパというイメージが強いのですが、ショートケーキはそもそもアメリカ合衆国の庶民的な家庭菓子ショートケイク(shortcake)を日本風にアレンジしたものです 。
アメリカのショートケーキ、は本来スポンジケーキではなく、「ビスケット」と呼ばれるパンとケーキの中間のようなものを土台にしています。これは小麦粉の生地にショートニングやラードを加え、重曹とベーキングパウダーで膨らませた、外側はサクサクとして内側はふっくらとした食感のあるパン・ケーキであり、英国のプレーンのスコーンとよく似ているが、スコーンと較べて軽くあっさりしているのが特徴です。甘めに味付けしたビスケットを横半分に割って刻んで砂糖をふったイチゴを挟み、その上にさらにイチゴやホイップクリームをトッピングすることが多い。
日本にこのアメリカ式ショートケイクが紹介された当初は、「洋菓子=高級」という、残念ながら日本人の持つ感覚に合致するものではなかったので、誰ともなしにスポンジケーキをビスケットの替わりに使うようになったのだという。
なおアメリカでも、大都市や洗練された街のケーキ屋に限っては「スポンジケーキ+ホイップクリーム+イチゴのケーキ」のことを ストロベリー・ショートケイクということがあります。
その由来には2説あり、アメリカでも誰かがビスケットのかわりにスポンジケーキを使ったところ好評でこれが定着したとするもの、日本式のショートケーキが逆輸入されてこれが外国文化の影響を受けやすい都市部に広まったとするもの、また、この両方とする説もあります。なお、家庭でもビスケットの代わりにスライスしたパウンドケーキを用いることがあるが、日本のショートケーキとは全く形状が異なる。
