昨年のビール類の課税出荷シェアでキリンビールに抜かれ、9年ぶりに首位の座から転落したアサヒビールが、主力のビールブランド「スーパードライ」のてこ入れで首位奪還に動き出した。アサヒは1日、スーパードライを氷点下まで冷やした若者向けの業務用ビールの取扱店を拡充するほか、デザイン性を高めた新ボトル缶を発売すると発表。手薄だった20歳代の若い男女をターゲットに新たな需要開拓を急ぐ。
「新しい飲み方の提案を通じて、若者の需要を取り込みたい」。1日、都内で記者会見したアサヒの長尾俊彦取締役はこう語り、同社の販売の6割を超えるスーパードライの強化で巻き返しを図る考えを示した。
具体的には、氷点下(マイナス2℃~0℃)に冷やした業務用ビール「スーパードライ エクストラコールド」の取り扱い飲食店数を年内に現在の10倍の300店に広げる。このビールは、氷点下まで冷やすことで、スーパードライの売り物であるキレがさらに高まることが特徴だという。
同社がこれまでに実施した消費者調査では、20歳代の若者の約6割が氷点下ビールを支持したといい、新たな需要開拓につながると判断した。
また、スタイリッシュなデザインが特徴の「スリムボトル缶350ミリリットル」を4月27日に発売し、自宅でビールを飲む“家飲み”傾向が強い20歳代にアピール。
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