読んで見て、作って食べて、物語を何度もおいしく楽しみましょう-。小説や映画を彩る料理を紹介するレシピ本が人気を集めている。レシピはもちろん、作品の世界観に寄り添う文章や写真が人気の秘密で、新しい出版ジャンルとしても注目される。
約60万部のベストセラーになっている小説「食堂かたつむり」(小川糸、ポプラ社)。今年2月の映画化にあわせ、同社からレシピ本「食堂かたつむりの料理」(小川糸、オカズデザイン著)が出版された。
失恋で声を失った倫子(柴咲コウ)が故郷で「食堂かたつむり」を開く。客は1日1組。「熊さんのためのザクロカレー」「桃ちゃんのためのジュテームスープ」…。客にあわせ、心のこもった料理を作り出す。小説から抜き出した文やイメージ写真とともに、料理が丁寧に再現される。
幅広い世代に好評で、すでに約2万部を発行。ポプラ社の吉田元子さんは「小説や映画で、“どんなにおいしいんだろう”と想像は広がっている。実際に作って、落胆することがないように苦心した」と振り返る。
昨年公開の映画「南極料理人」も、文化出版局が「ごはんにしよう。映画“南極料理人”のレシピ」(飯島奈美、槫谷(くれたに)孝子著)を刊行。
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